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SABATONの"Primo Victoria"の題材を調べてみた

SABATONという、スウェーデンのメタルバンドがあります。
Wikipediaで見ればどんなものなのか概要はつかめますが、「ウォーメタル」という、ミリタリー要素を含めたヘヴィメタル / パワー・メタルバンドです。
どうやらスウェーデンでは人気のようで、バンドを冠したフェスまであるのだとか。

結成は10年以上前ですが、私が知ったのはつい最近。
ただミリタリーもメタルも両方好きなこともあり、大いにハマってしまいました。

そのSABATONの曲なのですが、実際にあった戦争・紛争のエピソードを題材にしている曲ばかりなのだそうです。
そんなわけで、どんなエピソードをテーマにしているのか調べてみました。
ただしソースはWikipediaと歌詞です。
そんなに間違いはしないんじゃないかと思いますが、参考までに。
※各曲それぞれYoutubeへのリンクを貼っていますが、公式ではないため削除されている可能性があります。

まずは1stアルバム "Primo Victoria"から。

  1. Primo Victoria
    Wikipediaによると「Operation Overlord」が題材のようです。
    日本語に直すと「オーヴァーロード作戦」。
    もっとわかりやすい言葉に直すと「ノルマンディーの戦い」のことです。
    映画「プライベート・ライアン」の冒頭から30分くらいの間に出てくる、第二次世界大戦中屈指の作戦ですね。

    歌詞にも思いっきり「Overlord」という言葉が入っていたり「ナチの防衛線を超えろ」とあったりと、連合軍側の曲となっています。
    個人的に気に入ったフレーズが"Our orders were easy, It's kill or be killed"(意訳:下された命令は簡単だ。殺せ。さもなくば死ね)。容赦ないです。戦争だし。
    ちなみにMVに出てた戦車が登場するゲームがあるようです
     
  2. Reign Of Terror
    SABATONの中ではハイスピードな方と思える一曲。意味は「恐怖政治」。
    湾岸戦争における多国籍軍のイラク空爆(「砂漠の嵐」作戦 - 1991/01/17)と、サダム・フセインを描いた曲のことです。

    "Don't try to hide in your holes underground"(意訳:地下に逃げ込んでも無駄だ)とある通り、これは多国籍軍側の曲になっています。
     
  3. Panzer Battalion
    意味としては「機甲大隊」でいいかと思います。

    題材はイラク戦争の「イラクの自由」作戦です。
    Wikipediaによると「『イラクの自由』作戦およびイラクに侵攻した米軍大隊」をモチーフにしたようです。
    歌詞に"Blow their SAM sites clear for air strike"というフレーズがあります。SAM siteとは地対空ミサイル基地のことですね。それを空爆で木っ端微塵にしてやるわ! という意味になるかと思います。
     
  4. Wolfpack
    第二次世界大戦における「群狼作戦」のことのようです。
    複数の潜水艦を使って敵の輸送船団を攻撃する戦術のようで、何度も実施されていたようです。
    この曲ではそれらのうち1942年5月に実行された「Convoy ON 92」と呼ばれる、46隻の輸送船と17隻の護衛船で構成された船団が9隻のUボートに襲われ、7隻が沈没したというエピソードについて歌っています。
    ローテンポですがコーラスを取り入れており、SABATONらしい壮大な構成になっています。

     
  5. Counterstrike
    第三次中東戦争。6日間戦争とも呼ばれる、イスラエル対中東アラブ諸国との戦争です。

    こちらはまたハイスピードなナンバーです。
    なんとなく出だしのドラムがOzzy Osbourneの"Over The Mountain"ぽかったり、ソロがイングヴェイぽかったりする気がしますが、6日間戦争の様相をそのままに歌詞にしているあたりは(別に私が体験したわけではないですが)SABATONです。
     
  6. Stalingrad
    タイトルの通り・・と言ってはなんですが、第二次世界大戦のスターリングラード攻防戦ですね。
    この戦闘を元にした映画も多いですね。私が見たことあるのはジュード・ロウの「スターリングラード」くらいですが・・。

    曲はスローでヘヴィですがソロで転調したりします。そこだけなんとなくMEGADETHとか初期METALLICAみたいな感じ。
    歌詞はドイツ軍が前進(というか包囲)する様と、防衛しつつ援軍を待つソ連軍をそれぞれ俯瞰して表しているように見えます。
     
  7. Into The Fire
    ベトナム戦争と、ベトナム戦争で使われた悪名高い兵器・ナパーム弾のことを歌っています。
    歌詞に思いっきりNapalmという言葉が入っています。
    "Vc's everywhere"というフレーズがありますが、これはベトコン(Vietcong)のことですかね。
    こちらは戦場に似合った(?)ザクザクのリフから始まります。メロディアスなリフにツーバスがドカドカ入っているので、なんとなくジャパメタっぽい雰囲気を感じます。

     
  8. Purple Heart

    パープルハート章」という、アメリカの戦傷章があります。
    戦場で命を落とした戦友と、やがて自分も同じ墓に入るであろうという、一人の兵士のことを語っているように見えます。
    典型的なパワーバラードですね。イントロのトランペット(?)はAmazing Graceを連想してしまいました。
    Amazing Graceは、アメリカでは追悼の際によく流れる曲なんだそうです。
     
  9. Metal Machine
    これはミリタリー物とは関係がないそうです。ヘヴィメタルへのトリビュート。
    トリビュートらしく、歌詞の中に名曲のタイトルを模している言葉が散りばめられています。
    "Paranoid"(Black Sabbath)とか、"Breaking the Law"(Judas Priest)とか、その辺くらいしかわかりませんでしたけどね。
    曲としてはスタンダードはヘヴィメタルですね。かっこいいです。


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