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SABATONの4thアルバム"The Art of War"の題材を調べてみた

なんだかんだ4作目まで来てしまいました、SABATONというバンドの題材を調べてみたシリーズです。
1st 2nd 3rd
個人的には、このアルバムから一気に広まった感があるのですが、どうでしょうかね。
タイトルの"The Art of War"は、さしづめ日本語に直すと「兵法」ですかね。1曲目が「孫子の兵法」ですしね。

さて、今まで通りの調べ方ですが、ソースはWikipediaと歌詞です。
そんなに間違いはしないんじゃないかと思いますが、参考までに。
※各曲それぞれYoutubeへのリンクを貼っていますが、公式ではないため削除されている可能性があります。

アルバムのラインナップと題材についてのソースは前回同様Wikipediaからにしています。
3rdの"Metalizer"と違って英語版Wikipediaにあって助かりました。
  1. Sun Tzu Says

    "Sun Tzu"とは孫子のことですね。つまりタイトルは「孫氏曰く」。
    「三十六計逃げるに如かず」とか「彼を知り己を知れば百戦して殆うからず」などが有名ですね。
    曲自体はわずか20秒ちょっと。アルバム全体のイントロみたいなものと捉えて良いかと思います。
    Motley Crueの"Dr.Feelgood"の"T.n.T."みたいな。
     
  2. Ghost Division

    実質的な1曲目ですね。ミドルテンポでキャッチーな曲です。シンセサイザーが目立ってます。ソロもキーボードですね。
    第二次世界大戦においてフランスやアフリカで目覚ましい活躍をしたエルヴィン・ロンメルと、彼の率いる第7装甲師団のことを題材にしています。
     
  3. The Art of War

    タイトルナンバーです。上の方にも書きましたが「兵法」ですね。具体的には「孫氏の兵法」を指しているようです。
    ローテンポな曲です。ところどころ中国っぽい旋律が混じっていますね。
    ただ個人的にはあまりメリハリを感じず、残念ながらちょっと聞き流してしまいます。ギターソロはかっこいいんですけどね。
     
  4. 40:1

    第二次世界大戦に起きたドイツ軍によるポーランド侵攻のうち、ヴィズナの戦いがテーマになっています。
    ドイツ軍は42,200人に戦車や航空支援がありましたが、対するポーランド軍は720人、高射砲は76門あったものの戦車なし。対戦車ライフルが2丁。
    3日間の戦闘の結果、ドイツ軍が勝利しましたが、犠牲者はポーランド軍が650人という殲滅状態。しかしドイツ軍も1,000人近い犠牲を払ったようです。
    タイトルは「40:1」ですが、単純に人員の差から考えると58.6:1ですね。
    曲もアグレッシブな作りになっています。ツーバスドカドカです。
    MVではポーランドの国旗を見かけることができます。ポーランドでライブやった時の映像なのかな?
     
  5. Unbreakable

    こちらはスローな曲。イントロが何となくMETALLICAの"Fade to Black"の1フレーズに似ているような・・。
    ゲリラ戦全般を題材にしているようです。Wikipediaによると、バンドのメンバーは特定のゲリラについて書いたようなのですが、それが何だったか忘れてしまったっぽいです。
    そんなことがあるのかいw
     
  6. The Nature of Warfare

    これも孫子の教えの一つです。Wikipediaによると「得手不得手」とだけ書いてありますが、「誰にでも得手不得手はある。相手の得手を封じ込め、自分の得手を発揮すれば勝てる」という教えを指しているのではないかと思います。
    「敵を知り己を知れば百戦殆うからず」のことでもあるのかな?
    曲は1曲目と同じような、何かのプロローグのような内容です。時間は1分20秒くらい。
    歌詞というか、詩そのものは何処かで聞いたことあるような、ないようなフレーズでした。ちょっと気になる・・。
     
  7. Cliffs of Gallipoli

    こちらは第一次世界大戦の「ガリポリの戦い」を示しています。
    連合軍がオスマン帝国の首都イスタンブール占領を目指し、ガリポリ半島に上陸を挑んだ作戦です。結果は失敗でしたけど。
    曲調はパワーバラードです。悲壮な雰囲気が漂っています。戦闘そのものではなく、現代においてそういうった戦いがあったことを歌詞で表しています。
     
  8. Talvisota

    フィンランドとソ連の間に勃発した「冬戦争」がテーマになっています。
    超人的な狙撃兵・シモ・ヘイヘが活躍した場もこの冬戦争ですね。
    ちなみにフィンランド・ソ連間の戦争は2回発生しており、1回目が「冬戦争」、2回目は「継続戦争」と呼ばれているそうです。
    こちらは前曲と違い、勇壮感のあるアグレッシブな曲です。
    歌詞に"Molotov Cocktail"という言葉が入っていますが、これは火炎瓶のことかと思います。
    (余談ですが、「モロトフのカクテル」についてはWikipediaの「火炎瓶」のページに記載があります)
     
  9. Panzerkampf

    第二次世界大戦で発生した独ソ戦のうち、「クルスクの戦い」を題材にしています。
    タイトルの「Panzerkampf」とは、ドイツ語の「戦車」という意味です。
    余談ですが、直訳すると「戦闘用(=kampf)の鎧(=Panzer)」なので、Panzaerkampfwagenとも言うようです。
    このMVは公式なのかな? スロー気味のヘヴィな曲です。サビはいかにもSABATONらしい。
    タイトルとは違って歌詞には"The end of third Reich draws near"(第三帝国=ドイツの終わりは近い)とあったり、ロシア寄りと考えて良さそうです。
     
  10. Union (Slopes of St. Benedict)

    第二次世界大戦にイタリアで起きた「モンテ・カッシーノの戦い」を示しているとのことです。
    "Slopes of St. Benedict"とは、戦場となったモンテ・カッシーノにあった修道院(聖ベネディット = ヌルシアのベネディクトゥスが設立した)までの道を表しているのではないかと思います。
    今回のアルバムはイントロに何かの詩のような語りから入るものが多いですが、この曲もそうでした。
    曲はミドルテンポ。壮大な雰囲気が漂っています。シンセサイザーの使い方が上手だなぁと思う一曲。
     
  11. The Price of a Mile

    第一次世界大戦、ベルギーで起きた「パッシェンデールの戦い」をモチーフにしているようです。
    こちらはローテンポですね。イントロは非常にわかりやすいスリーコードでした。
    Aメロに刻み方はDisturbedを連想しました。
     
  12. Firestorm

    第二次世界大戦時、各地で行われた戦略爆撃(要は空襲ですかね)について歌っています。
    歌詞を見ると爆撃「される側」に立った内容だとわかります。
    アグレッシブな曲調ですが、歌詞を見ると「はよ逃げろ逃げろ」っていう気分になるかもしれません。
     
  13. A Secret

    音楽の著作権侵害についてユーモラスに描いている・・・とのことです。
    アルバム随所にあるナレーション的なもので終わっていますが・・・最後の一言が・・ユーモラスなのか・・?

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